廃業した2代目クリーニング屋の奮闘記 ⑿
伊藤先生から点数と作業時間を調べるように指示をされ、調べた結果当時のはりまやの人時生産性は6点台でした。一人が1時間に6点仕上げていると言うことです。10分で1点ですね。ショックでしたけれど、トヨタ式されてる所の人時を聞いていたので、そんなもんやろうなと思いました。そう考えれば上出来か?(なんでやねん!一応突っ込んどきます)、普通のクリーニング屋さんが正確に計れば(計ることが出来れば)、一桁台になると思います。

後に、はりまやで生産性を一番上げていた時は人時20点でした。
客単セットまでして、一人が1時間に20点、3分で1点です。3人で60点をコンスタントにあげてました。3~4点位で洗いファイトの仕上げ機で、そうなりました。
生産性が約3倍になりました。

大まかですが人時6点と20点を比較したいと思います。

預かった点数に合わせて仕事をしていれば、当時たぶん?ピーク時で一日600点位になると思います。人時6点で7人で作業すれば1時間42点仕上がる予定になります。600点を1時間42点仕上げていけば、
600÷42=14.3時間かかる事になります。
時給1,000円と仮定すれば、1,000円×7人=1時間7,000円
7,000円×14.3時間=100,100円の人件費です。
午前9時から始めれば、午後11時20分頃に作業が終わる予定になります。
休憩(食事など)したり、途中で返る人がいれば時間は後にずれ込むことになります。残業代、サービス残業は計算していません。

人時20点で、3人で作業し入荷量に合わせて作業をすれば、
20点×3人=1時間60点
600点÷60点=10時間
午前9時から始めて午後7時に終わる予定です。
時給1,000円で3人、1時間3,000円です。
10時間働いて、3,000円×10時間=30,000円の人件費になります。

100,100円-30,000円=70,100円の削減でお金が残りました。

もし、70,100円の利益を出そうと思えば、売上がいくらいるか?

単純計算ですけど、
もし経常利益率が5%なら(自社はいくらですか?)
70,100円÷5%=1,400,200円
約140万円です。

でも、140万売上増えたら、点数も増えます。
仮に1点単価500円なら(1,000円でも2,000円でもいいですよ)
売上1,400,000円÷1点単価500円=2,800点です。
一日、2,800点仕事量が増えました。
これを人時何点で何人で何時間作業するかですね?
場合にっよっては、もっと売上を作らないと・・・
人員も機械も増え、
めっちゃ、規模が大きくなるので賞賛の嵐になるでしょう!
カックイイ!!

ちなみに、納期管理すれば平均1日350点位の仕事量になります。
そうなれば、1日350点÷1時間60点=5.8時間で終わります。
9時から始めて休憩1時間とっても午後4時頃には終わります。
人件費は3,000円×6時間作業して=18,000円です。
上半期(4~9月)と下半期(10~3月)で多少違ってきますが、年中人件費は一定してきます。

どれが良いですか・・・

売上とコスト削減の違いですね、コスト削減は利益に直結しますが、売上も無いと利益出ないですからね。

(机上の理論です、現場は行動が真実です)

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