流れを作る(その2)
すいません。
ここからは、トヨタ式していない人には
チョット理解しにくいかも知れません。

物の流れを作るには
作り過ぎを無くす
要するに洗い過ぎない
と言うことにつきます。

洗い過ぎのムダが
あらゆるムダの元凶になります。

洗いすぎると必ず仕掛品が出来ます。

(仕掛品とは広い意味での考えでは、在庫の一つと捉えられていますが、現場では在庫は、字のごとく倉庫に在るもので、仕掛かり品とは、これも字のごとく仕事に取り掛かった品という事で、区別をしています。要するに作業に取り掛かった、各工程間にある未完成の製品の事をいいます)

仕掛品は流れの中で考えれば
滞留品になり、
滞留するものがたくさん有れば
流れを止めたり
乱したりします。

流れを乱すとムラが発生し、
ムラができるいう事は
ムダがあるという事です。

これを実際の現場に置き換えると、
20点~30点洗えば
洗い終わると
その量を置いておく場所を確保し、
それを入れるカゴ
あるいはその量のハンガーを用意し
掛けて置く場所を
作らなければなりません。
その作業をする作業者がいて
そうする時間が発生します。
そして、次の工程が終わるまで
その品は一定時間
そこに置いたままになっています。
コンベアーであったり
スリックレールであったりしますね。

そもそもコンベアーは、運ぶ物では無く
タイミングを揃える為にある物ですが
なんでか、クリーニングでは運ぶ道具、
移動させる道具にすり替わってます。
または、仕掛品置場になってます。

他業種の方には恥ずかしくて見せれないですね。
(まさか、動画とかで自慢してないでしょうね?)

それはすべて、「コスト」です。
が、それが普通と考えてしまうかどうかですね。

戻って、
それが仕掛品で
滞留していることに
なります。

目指す所は、仕掛品の無い、
品がとどまっていない
早い品の流れを作ることです。

と言うと
加工の手を抜くと勘違いされたり
必死のパッチで動かないといけない
と思う人がいます。

この前、なんかトヨタ式してる知人の娘さんが
走りながら作業をしていたと
聞いたような気がしますが・・・(僕の勘違いかな?)

まぁ、それがあったとしたら
それは次元(レベル)が違う話しです。

「させられる」と、
「してしまう、してしまってる」
と言うことですね。(爆笑)

めっちゃ、楽しいですね。

楽しくないですか?
走りながら作業してしまつてる
笑っちゃいますよね。

僕はめっちゃ、感動します!
数十年の道のりを考えると・・・

ちゃんと理解して下さいね。

早い流れはよどみが少ないです。
よどみが少ないスムーズな流れは
ムダが少ないとなります。

スムーズなムダの無い流れは
走ってしまうんですね。(笑)

これを突き詰めていくと
一点流しに
落ち着くことになってしまいます。

でも、現実問題一点で出来る現場は
僕が知る限り
必要点数を考え無いと言う条件付きで
地球上で(たぶん?)、数社、二桁は無いですね。
悲しい現実です。

(機械メーカーさん宜しく御願いします、
と言っても無理か、
お金を掛けてわざわざやろうとする人がいないか)

仕上げは一点づつしかできませんので
2点で洗えば1点仕掛品が出来ます。

じゃ、仕上機2台、作業者を二人にすれば
となりますが
そこは必要点数によって、
変わってきます。
作り過ぎは、最大のムダと考えます。

ですので、
必要点数によって
人数、ドライ機の性能、乾燥機の性能、仕上げの機械・種類・台数など
タイミングなどをトータルで考え
バランスを考慮して洗う点数を決めていきます。

それでも、同じ品ばかり流れないので
作業時間がまちまちになり
仕掛品が増えたり、無くなったりします。
これを調整するために
「かんばん」というものが
必要になってきます。

これは、この後の「情報の流れ」で触れてみたいと思います。

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