《人時生産性の向上は競争力を高め変化に強い》
人時生産性とは、従業員1人が1時間分の労働をした時の
生産性を数値化したものです。
簡単に言えば、1人が1時間で
どれだけ稼いだかという数値になります。
人時生産性は従業員1人が1時間当たりにどれだけの粗利益を
上げたかを表す指標です。
この値が高ければ高いほど、短時間でたくさんの品を
仕上げたり、高品質なサービスを提供できたり
するということを意味します。
ですので、人時生産性を向上させることは、
自社の競争力を高める上で非常に重要になります。
それに対して、人時生産性は
従業員1人が最終的に1時間当たりにどれだけ稼いだかという
より正確な数値と言えます。
労働生産性は1人当たりどれだけ稼いだか、
という指標であるのに対して、
人時生産性は1人1時間当たりどれだけ稼いだか
という指標であるという違いがあります。
労働生産性に比べて、短時間にどれだけ稼げるかという
シビアな生産性が人時生産性です。
単純に売上高と粗利益高のみを見れば、
B店の方が優位性があるように思えるかもしれません。
でも、人時生産性を計算してみると、
A店は「120万円÷300時間=4,000円」、
B店は「200万円÷750時間=約2,700円」となります。
A店の方がB店よりも人時生産性が高いので、
より効率的な仕事をしていて変化に対応でき
競争力の高いことが分かります。
人時生産性を調べたり改善を進めるには、
根拠となる数値がそもそも正確でなければ、
色んな改善をしても改善が見られず、
それどころか根本的に間違った方向に進んでいた
といたということになりかねません。
正確にデーターを収集できる仕組みが整っていなければ、
人時生産性を向上させようとするよりも前に、
正確にデーターを把握できる仕組みや
勤怠管理を正確にする、明らかにする事から
手を付けていく方が良いでしょう。
人時生産性を正確な数値で算出したい場合には、
勤怠管理は正確に行うことが必要不可欠と言えます。
サービス残業をしていては正確な人時生産性は
計算できません。
そういう体質から改善しましょう。
人時生産性を向上させるためのポイント
※人員を適材適所に配置する
※業務を効率化させ労働時間を短縮する
※効果的に人件費の削減を図る
仕事に対する意識が長時間労働の考え方から、
効率的な働き方にシフトしています。
日本企業も、人時生産性の向上に意識を向け取り組んでいます。
時代の変化に遅れないよう、
クリーニング業も人時生産性向上への
取り組みをはじめましょう。