《ロット生産ってどうするの?》
ロット生産とは、作業を進めて行く単位を決め、
その単位を守りながら作業を進めて行く方法です。
なぜ?客単位セットのアッセンブリが大事なのか?
それは、間違いなくお客様に品を返さないと
クリーニングの仕事が完了しないからです。
クリーニングの作業で一番大変で特殊な所です。
「紛失」は
「紛(まぎ)」れて
「失(うしな)う」と
書きます。
品が紛れるから失います。
紛れるから探し回ります。
紛れなければ、探す必要がありません。
紛れないように作業をする方法が
ロット生産になります。
品の種類のまとめ生産から、
多品種少量生産に変える。
多品種少量で綺麗になる方法を考えるのが、
進むべき方向です。
グレードの高いコースの品も
デリケートな品も
同じ様にまとめて処理しているのですか?
グレードの高いコース、
高料金のコースは、
どのように処理して、
何を違いにしているのですか?
どの品も同じですか?
包装とハンガーだけが違うのですか?
お客様が納得出来る説明と作業が出来ていれば良いですが。
まあ、それは置いといて。
そしてまず、現在の洗浄単位を明確にすることです。
品の重さを基準にしているのか、
点数を基準にしているのか、
ワッシャーに入るカサを基準にしているのか、
何を基準にするのか、
明確に基準を決めた方がスムーズに進める事が出来ます。
お勧めは、点数を基準にする事がお勧めですが、
最初は洗ったロットが崩れない様に考える方が、
まだ、混乱は無いと思います。
それが出来なければ、
ロット生産をする意味がありません。
ロットが決まっても、ロット生産は出来ません。
ロットを崩さない様に作業ができる環境と方法を考えます。
基準になる工程を決め、
その工程にタイミングが合うように
ルールを決め調整します。
手待ちを無くすには、
タイミングを合わせないといけません、
1番簡単な方法は包装アッセンを1回飛ばし、
30点溜まってから、包装アッセンすれば、
ほぼタイミングが合います。
考え方としては、
一番早い包装アッセンにタイミングを合わせる
改善をする事です。
ドライ品のみの説明になりましたが、
ウェットも同じように考えます。
また、ドライとウエットのタイミングも合わさないといけません。
考えを変えて貰った方が良いです。
ロット生産を始めると
考え方を変えないと行けない事がたくさん出てきます、
変えなければ前に進む事は出来ませんので、
変えるのが嫌な方、自分の信念を曲げたくない方は
最初から取り組まない方が良いと思います。
これが業績にどのように影響するか理解して頂けません。
関心のある売上や品の品質(主に洗浄やしみ抜き仕上げ)には、
つながらないと考えると思います。
「こんな面倒な事はやってられない」と
考えられるのでしょう。
細かい作業方法ですが、
「一時が万事」と言う、諺が有るように
小さな積み重ねが自社のサービス品質になり、
自社の社風になり、
それが自社の販促に繋がれば良いと思います。
クリーニングは流行商売じゃ無く、
地域に密着したリピート性の高い商売なので
この料金(単に安いでは無く)でここまでしてくれるの?が、
大事じゃないでしょうか?
(消費者になってしまった個人的意見です)
変えないといけない事、
変えてはいけない事を、
感情を入れないで客観的に見て判断して頂きたいです。
売上の増減で、会社の業績に影響が出にくい作業方法をアドバイスしています。