《多能工の第一歩は仕上げたらすぐ包装》
「多能工を進めるにはどうしたらいいですか?」
そういう相談を受ければ、
「仕上げたらすぐに包装して下さい」
と、伝えています。
僕も、そう指導してもらい、そこから始めました。
仕上げたら、包装するだけなんですが、これがなかなか難しいんですよ。
まず、出来ない理由が思い浮かびます。
品質面では、
品に熱や蒸気がこもっているので、すぐに包装できない。
環境面では、
包装機が離れたところにあるので、いちいち移動すると時間がかかるし、しんどい。
ウチはコンベアーで自働包装なので大丈夫です。
何が大丈夫?
包装した品がいっぱい包装機の後に溜まっていませんか?
すぐにアッセンブリしますから大丈夫です。
仕上げた人がするんですか?
多能工の目的の一つは、一人が複数の工程を受け持ち、
仕掛品を最小にし、品と作業の流れを作る事です。
では、「どうしますか?」
出来ない理由を考えるクセがついています。
出来る方法を考えるクセに変えて下さい。
人間なら誰でも平等に持っている力です。
人間に与えられた能力を発揮して下さい。
答えは、「知恵を絞って出来る様に変えて下さい」
熱や蒸気がこもらない様に仕上げて下さい。
移動しなくても包装できるようにして下さい。
方法はいくらでもあります。
まずは出来る方法を考えることです。
知識は後から付いてきます。
知識があっても、出来ない理由を考えるクセがあれば出来ません。
出来る方法が見つかれば、出来ます。
出来る方法を考えるのが大事なんです。
自分の能力に気づく事が大事なんです。
今までの固定観念を捨てましょう。
仕上げて、すぐに包装できるようになれば、
無造作に置かないで、仕分けて置きましょう。
例えば、タグ番号で仕分けて置く、
店舗毎に仕分けて置く、
仕上り日毎に分けて置く、
包装が終われば、配達順に分けて置く。
出来る環境になるよう知恵を出して変えて下さい。
これで、仕上げる、包装する、仕分けるの三つの工程が
一人で一気に出来る様になります。
3人でしていたのが1人で出来るようになります。
品が工程間に滞留しないで流れができます。
イメージ出来れば、出来ます。
イメージ出来なければ、実際の現場で体を使い動きながら考えて下さい。
頭と体を使えば、だんだんイメージが湧いてきます。
イメージ出来れば、出来ます。
頭で考えるイメージは想像ですので、
実際にやればイメージ通り出来ないことが多いです。
ですので、現場で実際にやってみながら調整していきます。
イメージして、行動して、調整して、又行動です。
PDCAのサイクルを回しながら、
少しづつ前進していきます。
前の工程、後の工程が少しづつ出来ないか、
出来る範囲を少しづつ広げていきます。
出来る環境を整えて行きます。
出来る様な環境に変える事が目標です。
行き詰まったら、ご連絡下さい。
売上の増減で、会社の業績に影響が出にくい作業方法をアドバイスしています。