父親や従業員さんにトヨタ式をまず、知ってもらわないといけないと思い、僕が説明しても分かってもらえないと思ったので、実際に見てもらった方が早くて分かり安いと考え、父親に神戸のクリーニング屋さんに見学に行こうと提案しました。今のクリーニングとは違う新しいやり方でやっているクリーニング屋さんから、一回見に行こうと説得しました。
そして一日仕事を休んで職人さん、パートさんも引き連れ全員で見学に行きました。でも、クリーニング屋さんが普通工場見学に行くと、機械にばかりに目がいったり部分の仕事の仕方しか目に止まらないんですね。そして、自店の仕事の仕方と比較して「ウチには合わない」て、なってしまいます。
まず、工場に入れば普通のクリーニング屋さんと景色がぜんぜん違うはずです。機械の配置、コンパクトな作業場、仕掛品が無くて見晴らしが良い、人の動き方、どうしてそうしているのか?、そういう所に全然意識がいかないんですね。それが証拠に帰ってから父親に感想を聞くと
このフレーズはもう聞き飽きました。
部分部分だけしか見え無いんです、クリーニングの作業は固有技術だけと思っているんでしょうね。お客さんの要望は無視です。
品をバラけさせたら元に戻さないと返せませんし、品があふれていたらそれに手を取られますし、捜し物が増えます。資材備品も沢山いるし置いておく場所も作らないといけません。そこにかかっている労力(人件費)が見えていないんです。でも、機械がそういう機械ばかりなので機械に合わせてしまうんですね。
機械メーカーさんてクリーニングの仕事したこと無いし、クリーニングの大変さも知らないし、要望も聞いてくれないし聞こうともしないし、自分らの技術を押しつけるだけです、これって、クリーニング店とお客さんの構図にも似てるような気がします。
店舗で客単セットさせてるから経費はかかっていない。本当ですか?
自分らが出来ない事をお客さんに押しつけてる様に感じます。
まずは、今回の設備投資が機械屋さん主導で機械屋さんの言う通りに、大量生産方式の機械とレイアウトになっていたのでナンとかそれを阻止しないといけません。
父親の目を盗んで機械屋さんと直接交渉します。
ドライ機はもうメーカーに発注した後なのでキャンセルは聞かないと言うことなので残念ながらパークドライ機を導入。パフの導入はキャンセル、その替わりに靜止乾燥機を一台購入、主にウエットの乾燥に使用します。スリックレールを工場の端から端まで引く予定を一部分だけに変更短縮、仕上げ台(平台2台とズボンプレス1台)の配置の変更で何とか流れが出来るレイアウトに変更出来ました。
機械屋さんも僕と父親の間に挟まれて大変だったと思います。
有り難う御座いました。