廃業した2代目クリーニング屋の奮闘記 (34)
生産性が上がったのは、多能工で作業が出来る環境を整えたこと、そして標準化できるようルールを決め、ルール通り作業が進められるよう訓練し、作業のやりにくい所は微調整しながらルールを変えて進めて行ったからです。
環境を整えただけでは、すべて上手く行きません。その後の作業改善が重要になってきます。
殆どのクリーニング屋さんは、機械やレイアウトを変更すればそれで終わりで、その後、より良い作業の仕方に変更して行こうという事がないと思います。
そこで終わってしまいその変更だけで満足してしまいます。
一旦決まってしまうと、そこから変えようという考えがなかなか無いのがクリーニング店で、いつも同じ作業の繰り返しです。
クリーニング工場で作業の仕方を変える習慣が無いのが残念です。
そうする事が、どれだけ自社にとって有益かと言うのが、目に見えて分かりにくいし、すぐに結果として現れないので、取り組もうと思わないんでしょうね。
シミ抜きはシミが抜ければ、目に見える結果として現れ、お客さんにも喜んで頂けるのでやりがいを感じます。
大変ですが、分かりやすいので取り組もうとします。
大変ですが、分かりやすいので取り組もうとします。
作業改善は、直に目に見えて結果は現れないし、お客さんからの反応もありません。作業改善は、誰にも認めてもらえない事を淡々とこなして行き、気がついた時、他店と違う付加価値が出来ていて、直に真似のできない物が出来上がっていたと言うことだと思います。
そういう地道な努力が好きな方は取り組んで下さい。
バカバカしいと思う方は、しない方がいいでしょうし、そもそも興味が湧かないと思います(笑)
そして、それが売上アップに直結するかは別問題です。
売上を上げ、会社の規模拡大が生き甲斐な方はそちらをした方が良いと思います。
会社を継続させる為には、両方をバランス良くして下さい。
売上を上げ、会社の規模拡大が生き甲斐な方はそちらをした方が良いと思います。
会社を継続させる為には、両方をバランス良くして下さい。
そして、伝えておきたいことは、作業改善はムダを無くすことで、それは利益に直結すると言うことです。
ムダを無くすことは、ムダなお金を使わないと言うことです。
普通お金を落とした事に気がつけば拾うと思いますが、お金を落としていることに気づかなければ、いつの間にかお金が無くなっていたと言うことになります。
工場でお金を落としているけど、落としていることに気づいていないのがクリーニングの現場だと思います。
ムダを無くすことは、ムダなお金を使わないと言うことです。
普通お金を落とした事に気がつけば拾うと思いますが、お金を落としていることに気づかなければ、いつの間にかお金が無くなっていたと言うことになります。
工場でお金を落としているけど、落としていることに気づいていないのがクリーニングの現場だと思います。
お金を一杯落としていてお金が残らないので、お金を使って売上を必死に上げようとしている、滑稽な事をしているように僕には見えます。
僕は売上拡大にはあまり興味が湧かなかったので、作業改善ばかりしてました。
あんまりたいしたことしてないけど……