廃業した2代目クリーニング屋の奮闘記 (21)
繁忙期は今着る服と、もう着なくて要らない服をお客さんは持って来られます。繁忙期はもう着なくて要らない服が増えた分だけ取扱い量が増えます。
なのでもう着ない要らない服に対して時間を頂けるか尋ねます。頂けるならどれぐらい頂けるか聞いて頂ける期間で引取日を決めて頂きます。
早く引き取りたい服は早く引き取りたい日にちを決めてもらいます。
早く引き取りたい服と遅くても構わない服が混じっていれば、引取日は2種類になります。
納期は品の数だけあると考えます。極端ですが10点持ってこられたら10種類の納期が有っても良いわけです。実際現状でも毛布布団、特殊品、外注品などでは仕上がり日は違います。はりまやも昔はドライと水洗いでは仕上がり日は違っていました。
品の種類で納期が違うように、お客さんの急ぐ急がないでも納期を変える、という選択を作る、という考え方です。
品の種類で納期が違うように、お客さんの急ぐ急がないでも納期を変える、という選択を作る、という考え方です。
早くしてほしい品は希望の日にちを指定してもらう、時間が頂ける品は頂ける期間で希望の日にちを指定してもらう。
これを読んで、忙しい繁忙期にそんなんやってられへん(今はもっとたくさん持って来て欲しいか?)と思われたら仕方ないです。でも、忙しくても忙しくなくても、受付でこれをやっておくのとやらないでは、その後の作業は全然変わってきます。
何度も言いますが、お客さんに引取り日を聞き、納期に合わせて仕事量を調整し毎日一定量に近づければ、量が多い少ないにかかわらず計り知れないメリットがあります。
売上を上げ続けている所は分かりにくいと思いますが、売上が上がらなくなったときに気づくと思います。
通常納期でも言ったように、チョット大変なのは最初だけです。実際にやって頂ければ分かりますが、ほとんどのお客さんが時間をくれます。何年もしていたらお客さんは、いる服といらない服を分けて持ってきてくれるようになりますし、こちらの都合に合わせて頂けるようになります。来シーズン迄預かって欲しいという要望まで出てきます。
はりまやで最初(24年前)、来シーズン迄預かるサービスを始めた時、回りでやっているクリーニング屋さんはどこも無かったですし、実際どれだけ集まるかも分からなかったので不安一杯で始めましたが、予定点数を遥かに上回り用意していた倉庫に入りきらず新たに用意した事を覚えています。
この考えで、体系立ててトークを考え、選択しやすいようなサービスと道具を揃え、ルール通り出来ればスムーズに受付が行なえます。これは新人従業員さんに限ります、お客さんに説明するより既存の従業員さん管理者、経営者に理解して貰う方が難しいですね・・・