新型コロナウイルスの影響を受けて(2)
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殆どのクリーニング屋さんは、売上金額・客数・客単価・一点単価・回収率など、売上げに関わる色んなデーターを取られていると思います。でも、利益を出す(お金を残す)ための工場の情報を集計していますか?今日一日で何点仕上げたか(工場売上げ)、何人で何時間かかったか(工場経費)、今までの経験と勘だけで仕事をしていませんか?しっかりとデーターを取って対策を講じないと結果が出ないと言うのは、今般のコロナ対策で皆さんも実感していると思います。その日、預かった商品を行き当たりばったりで処理していては結果が出ません。点数を正確に把握して計画的に仕事をしないとお金が残りません。
そして、もう一つは今年の繁忙期は集中しなかったので、色んな問題が起きず楽に仕事が進んだが、人件費はかかってコストが上がった。また、逆に工場に商品があふれるとスムーズに商品が流れないので、色んな問題が起きて売上げが上がっても利益が出ないと言う事です(コストは資材では無く人数と作業時間です)。要するに売上げ(点数)に対応できない現場になっているわけです。これを解消する為には、今しているまとめ作業を止めることです。まとめてすればコストが下がるというのは、クリーニングには当てはまりません。長年実際に小ロットで作業をやってきたので分かります。

これらを変える事は、大変な事だと考えてしまいます(売り上げを上げる為ほどの、費用はかかりませんが)ので、どうしても目先の売上げに走ってしまい、そして、自分で自分の首を絞めているように僕には見えます。
コロナウイルスで売上げが下がってしまった事で、現状を根本的に変える為に、自分の考え方を変えるきっかけになって頂けたらと、思っています。そして、それは少しでも長くクリーニングの仕事をする為の近道の様な気がします。

①仕上げた点数(実数)と作業した時間(サービス残業含む)を集計して自社の現状を把握する。

②洗い過ぎない、全体の流れが良く(仕掛品を最小限に)なるような作業の仕方に変える。

*具体的手法は、たくさん有り、現場により変わるので興味のある方はご連絡下さい。

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