流れを作る(その4)
クリーニングの作業を
効率よく進めるためには、
その品についての情報が
その品と一緒についていれば、
作業のムダを省くことが出来ます。

クリーニングにおける情報と言えば
一番に思いつくのは
クリーニングタグだと思います。
クリーニングタグには番号が必ずついてあり、
その番号がお客さんの
個人情報になっていると思います。

それに加えて補助タグが有り、
それが加工の指示タグだけになっている場合が
ほとんどだと思います。

          (タグを付ける順番・方向を決めています)

実際に作業をする者にとっては、
加工の指示タグも必要ですが、
実際の作業を効率よく進める為の
情報を付けておく事も大事です。

例えば前処理するための情報、
シミ汚れがあるかないか、
ある場合はどの部分にあるのか、
どういう状態なのか?

どの部分にあるか分かれば
探す手間を省くことが出来ます。
シミ汚れが無ければ、
前処理する必要がありませんので、
無い物をわざわざ探すムダを
省くことが出来ます。

検品タグ付けで、検品しているので、
そのついでに汚れているところ、
どういう状態かを記しておけば
前処理の手間を省くことが出来ます。

その他にも仕上げの要望があるのか無いのか、
タタミは?包装は?納期は?・・・
それらの情報が分かるようになっているのが
本来の「かんばん」というものです。

でも、この「かんばん」を
有効に利用しようと思えば
何度も言っているように
平準化が出来ていないと出来ません。

この「かんばん」を品と一緒に流している
クリーニング屋さんも有ります。

そして、本当に大事なのは、
自分の現場にとってどういう情報が、
今、必要で必要で無いかを見極める事です。

情報が無いのも困りものですが、
このタイミングでこの情報は要らないやろ
というのもあります。

情報が多すぎると判断が鈍ったり、
間違ったりするので
必要な情報だけをそのタイミングで
分かるようにする事が大切です。

例えば、今、次の品を洗うのか?
まだ洗わないのか?
いつ洗うのか?

今、この品を仕上げるのか?
それともあの品を仕上げるのか?
どちらを先に仕上げるのか?

人体を掛けるのか?
トッパーを掛けるのか?
どちらを先に掛けるのか?

これらは、その時に分かれば良い情報で、
前処理をしている時には必要の無い情報です。

要するにジャストインタイムで
情報が分かれば一番良いわけです。

その場面、場面で必要な情報を色んな小物や道具
(磁石・洗濯バサミ・ハンガーなど)を
「かんばん」として使って
誰にでもすぐに分かるようにします。

そういう仕組みやルールを作ることが、
本来の管理者の仕事で、
難しいシミ抜きをしたり
ややこしい仕上げをしたり、
品を探したり、届けたり
機械を修理したりする事が
管理者の仕事ではありません。

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