流れを作る(その3)

物の流れを作るには

全体の流れを考えながら
物が滞留しないように
洗うタイミングを調整する事、
洗い過ぎれば
物が溜まってスムーズに流れず
無駄な作業が発生します。

と言うことですが、
今のクリーニングの現場は
全体を見回すことの出来ない
現場になっています。

その大きな原因は
分業単能工という
人の扱いをしているからです。

これは、定位置で同じような作業を
繰り返し行なう作業方法です。

この作業方法のメリットは
その作業を早く習得できる、
教育期間が短く
指導者にとっては楽かもしれません。
ですからこういう方法を
取りたくなる気持ちは
分からないでもありません。

この方法が可能な作業は、
作業工程が無く、単純作業だけの場合は
有効かも知れませんが
いくつもの工程を経て完成品にする作業には
向いていません。

この作業方法をやっていれば、
前段取りが必要で仕掛品もでき、
遅れ進みも分からないので
後で帳尻を合わすのが
時間がかかり(コスト増)大変です。

いくらルールを決め「かんばん」を利用しても
仕掛品や手待ちが発生します。

口で説明しても
なかなかわかりにくい事なので
実際にやってみれば
すぐ分かります。

これを解消するためには
どうしても応受援が必要になります。

応受援とは
早く終われば
遅れている所を助け、
遅れていれば
助けを求める事です。

そうなると前後の工程を意識し
その作業も習得しなければなりません。

それを広げて行けば、
多工程持ちの多能工と
言う事になります。

要するに、
すべてとまでは言いませんが、
いろんな作業ができる
作業者を作ると言うことです。

で、ここでほとんどの方が
あきらめてしまいます。
「いう事を聞いてくれない」
「辞められたら困る」
だから、とてもそんな事出来ない。

出来ないと思えば出来ないので、
仕方無いです。

そして、すぐに応援に行けるよう
機械の配置(レイアウト)も
変えなければなりません。
工程順に並べ、
すぐに、応受援出来るような
レイアウトにする事で、
「作業の流れ」が生まれます。

で、ここでもほとんどの方があきらめます。
「お金が無い」
「そんな余裕が無い」
だから、今は出来ない。

出来ないと思えば出来ないので、
仕方無いです。

以上は、複数人で作業をする場合は凄く有効ですが、
一人で作業をする場合は、
チョット事情が変わってきます。

小ロットで工程順に
仕掛品を作らない様に
流すのが、
一番人件費がかからない
のは間違いないのですが、

人を雇っていなければ、
そもそも出ていく
お金(払う賃金)が無いので、
少々時間や手間がかかっても、
支払う経費(大きいのは燃料代)が
少ない方が良いという場合は、

取り扱い量も
一人でできる範囲だと
思いますので、

客単位を崩さないよう、
ある程度まとめて作業をした方が、
出て行くお金を抑える事ができると思います。
(実際はかかっているので、勘違いしないで下さい。
サービス残業というやつです。)

その時の目安の点数は、
平準化して毎日の必要点数が
50点位までなら、まとめて、
それ以上なら小ロットが良いかな?
という感じがしますが、
これは実際にやってみた、
本人の考え方次第でしょうね。

ちなみに、
僕が、一点で洗っていた当時は、
毎日70~80点位を5時間位で、
その後ワイシャツ40枚位を
2時間以内で、
9時~5時内で
作業をしてました。
もちろん、年中同じです。

洗う点数は
いろいろ考えて
その時の気分しだい
ええかげんやね~
🤪

この作業方法は、いろんなことが
試せるんで飽き性な僕に
ピッタリなんです。❤️

次は「情報の流れ」です。

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