《種類は品の数より多い》
種類は品の種類だけではありません。
作業の種類も有ります。
受付お渡し作業、検品タグ付け、入出荷、ルートetc
工場入荷作業、仕分け前処理、ドライクリーニング、ウェットクリーニング、
ダブルクリーニング、漬け込み、再洗い、しみ抜きetc
タンブラー、靜止、自然乾燥etc
人体トッパーの種類と掛ける 掛けない、
アイロンの温度 時間 種類、当てる 当てない
ハンガーに掛けるかタタミか、タタミ方の種類
包装は何種類、
アッセンブリする しない
出荷作業にルートetc
溶剤、ソープ、加工剤、薬品の種類etc
ハンガー、包装紙の種類、タグ、伝票、ホッチキス、ハサミの
資材備品の種類。
経営者、管理者、スタッフの種類。
「量と種類」と口で言えば一言で済みますが、
細かく見ていけば書き切れないほどたくさん有ります。
これらを「平準化」し「標準化」するのは大変です。
クリーニングは、あいまいだから成り立ってます。
クリーニングは明確な基準が無くても成り立つ仕事です。
明確な基準があれば成り立たない仕事です。
(今時、そんなんでいいんやろか?)
全ての作業を経験した事のある方は実感出来ると思います。
現場を経験したことの無い管理者、幹部、経営者は分かりません。
まして、部外者の資材屋さん、機材屋さん、メーカーさん、コンサルさん、
分かるわけ訳ありません。
でも、現場は何も分からない人の言うことを聞こうとします。
妥協しか有りません。
現場は大変なんです。
クリーニングは妥協の産物で、
100点満点を目指す減点法です。
作業の「標準化」は、
料理に例えると「レシピ」を作ると言うことです、
この料理を作るには、
最初に何人分を作るか決め
食材の種類と量を決め
調味料の種類と量を決め
調理の手順とタイミングを考えます、
肝心な要領を明記します。
レシピ通り作業する事で、新人は時間は掛かるかも知れませんが、
職人と変わらない料理が出来ます。
個人の能力に頼り過ぎると、どうしても品質がバラケます。
また、管理もしにくいです。
自社で作ったレシピが、自社の品質でそれが基準になります。
基準が出来れば、良い悪いの判断が出来ます。
作業の標準化が決まれば、
要するにその作業の基準が決まれば、作業時間が分かります。
例えば、ズボンの基準が決まれば、
1本仕上げるのに何分何秒かかるか分かります。
それぞれの品の作業時間が分かれば、
ジャストインタイムになるよう組み合わせます。
ジャストインタイムは、
「必要なものを必要な時に必要なだけ供給する」事です。
でも、現実はそう簡単にジャストインタイムになりません。
その調節をするために「かんばん」と言う道具があります。
「かんばん」の指示に従いスタッフが応受援します。
応受援するためには、それが出来るスタッフを作らなければなりません。
要するに専業単能工から多台持ちの多能工に変える事です。
それらの精度を上げることが、
ジャストインタイムの取り組みです。
多分、トヨタ式に取り組んでいない方は、何を言っているか分からないと思います。
分からない方は、取り組んでいないと言うことです。
でも、取り組んでいる方は、「そうだそうだ」と首を立てに振っていると思います。
めっちゃ、マニアックな世界なので、
興味のある方だけ見て下さい。
でも、他の業界は取り組んでます。
でないと生き残れないと考えています。
売上の増減で、会社の業績に影響が出にくい作業方法をアドバイスしています。
お断り
申し訳ありません、僕は机上でトヨタ生産方式を勉強していません。自分の体験をふり返りながら自分なりの表現で説明しています。ですので、正式なトヨタ生産方式の考え方とズレている所があるかも知れませんので、あらかじめ御了承下さい。