種類の平準化で生産性向上

《量と種類でジャストインタイムの取り組み》

納期管理で量の平準化が進めば、種類の平準化に取り組みやすいです。

毎日の作業量が安定すれば、要するに毎日何点仕上げるか分かり一定であれば、

その仕事量を効率的に作業するにはどうすれば良いか、

冷静に考え予定を立てる事が出来ます。

予定を立て、その通り出来れば、

その予定に対して一番コストが掛らなかった、と言う事になります。

でも、忙しいのか暇なのか、その時にならないと解らない、

残業するのかしないのか、その時にならないと解らない、

作業量が分からなければ、まとめて洗え!とにかくたくさん仕上げろ!

と言う、心理状態になってしまいます。

それでは、品質も安定しません。

安定しないと言う事は品質が悪いと言うことです。

 

こなせないほどの仕事量が集まれば、なんとかなった気になっていますが、

効率は悪くなっています。

でも、売上があるので儲かった気になっています。

減産になれば目も当てられません。

 

効率的に作業を進めるには種類の平準化は必要不可欠です。

種類の平準化は同じ種類の物をまとめて処理しないで、

必要(お客様のニーズ)に合わせて処理をする事です。

 

余談になりますが、

マ〇ド(関東ではマ〇ク)では、お客様から注文を受けて

60秒で商品をお渡しできるシステムになっているらしいです。

殆どのお客様が〇〇セットを注文します。

一人ひとりが好みのメニューを選びます。

ハンバーグとサイドメニューを間違いなくセットし

間違いなく、お客様にお渡ししないといけません。

お渡しまでに時間がかかると回転率が下がり売上を上げることが出来ません。

これは、生産効率に合わせた作業能率にしているので

短時間で〇〇セットを組み合わすことが出き、

お客様も間違わないでお渡しできます。

 

これが、まとめた方が作業能率が良くコストもかからないという事で、

照り焼きバーガーの注文がまとまるまで待つ、あるいは予想をして、

まとめて一気に焼けば早くたくさん焼ける。

一度にたくさん焼けばコストも掛らない。

でも、セットするのに時間がかかります、そこに人員を増やします。

仕掛かりのハンバーグが増えスペースを確保します。

照り焼きバーガーでは無く、他のハンバーグが欲しくてもまだ焼けていない、

お客様の注文順に渡せない、

お渡しまでの時間がかかってしまう、という事が起きてしまいます。

これでは、お客様の不満が増え売上が下がるかも知れません。

 

お客様の注文に合わせ、先入れ先出しを守りお客様単位で作業を進めれば、

ジャストインタイムでスムーズにお渡しできます。

 

クリーニングは飲食ほどスピードは求められませんし、

長時間、品を置いたままにしておいても腐りません、

それでも生産効率を無視していてはコストが上がるばかりです。

作業能率だけを上げる事(まとめてたくさん洗う、同じものを仕上げる)をしていては

生産効率が悪くなり、生産性が上がりません。

部分の能率や品質ばかり見るのでは無く、

生産効率と品質のバランスをみながらリードタイムを短くする取り組みが

品質を満たしながら生産性を上げる事が出来るようになります。

 

クリーニングもアッセンブリがスムーズに出来る様に

お客様単位で作業が出来る環境(レイアウト)と作業方法に変える事が

種類の平準化とジャストインタイムの取り組みになります。

 

クリーニングは努力次第でその日の仕事量を決めることが出来る恵まれた仕事ですので、

その仕事量に合わせた、品質アップと原価低減の両立を目指すべきです。

個人店から億の売上げまである工場レイアウトです。

どの工場も所せましと品は掛かっていません。

仕掛品が少ないと言うことは、

ジャストインタイムに取り組んでいると言うことです。

 

ジャストインタイムを押し進めて行くには、

「作業の標準化」に取り組まなければなりませんが、

ロットが大きければ大きいほど、タイミングを合わすのが大変です。

ですので、ロットを小さくするための設備改善も必要になってきます。

ここからが平準化生産になり利益の出る体質になります。

 

でも、ここまで来れば殆どの方が興味が無くなると思います。

興味のある方だけ見て頂ければ結構です。

人間には好き嫌い、得意不得意があります。

利益の出る体質と出ない体質に分かれます。

 

 

売上の増減で、会社の業績に影響が出にくい作業方法をアドバイスしています。

 

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