廃業した2代目クリーニング屋の奮闘記 ⒅
僕がはりまやに帰ったその年に、スーパーの横に初めて直営店を出店しました。
間口が1間、7坪の小さな店舗です。こちらの店舗も販促などしなくてもパブルの影響で順調に売上が上がっていきピーク時で2,200万まで上がりました。
店舗は旧態依然のままで繁忙期は店舗内に品が収まらず、店舗の前や店舗の前に車を置きその中に置いておくような状態でした。店内の品は種類ごとに分けて置き見出し札で管理?している状態です。店内の奥には未引取品なのか不明品なの訳のわからない品が沢山積み上げてあります。
工場に劣らずひどい状態です。足の踏み場も無く品が散乱しています。
そら~、品が無くなるよな。
その後バブルが落ち着くと売上もそれに応じて下がっていき2,000万を割ってきました。
工場が4点づつ洗うようになり、当日仕上げも工場での客単セットも出来そうになってきたので、入荷管理を始めようとなりました。
工場は日、祝は休み(店舗は火曜定休日)だったので、日、祝は店舗で受付をしながら、いらないものを捨てたり、整理をしていました。
納期管理をして客単セットをすれば店舗のレイアウトも変えないといけないので、それも考えていました。色々考えているとこの店舗もオープンして10年が経過して全て老築化しているので、リニューアルしたいと思うようになりました。
先生に相談すると、料金体系・サービスなどの提案もしてもらい内装外装も変えて、一気にすべてリニューアルすることになりました。
準備に時間がかかるので、それまでに納期管理だけ先にしようと言う事になり、始めたんですがなかなか上手くいきませんでした。
受付のパートさんは年配の方々ばかりで、日曜日は僕がいますが平日はパートさんだけですので、お返しする日を、ちゃんと聞いているのやら聞いていないのやら、パートさんに尋ねても曖昧な返事しか返ってきません。納期が書いてあったり書いてなかったり、こちらも始めてで要領がえません、マニュアルもありません。その時その時に対応するしかありません。返って混乱することになりました。
僕は覚えていないんですが(都合の悪いことはすぐ忘れます)、その事を嫁に愚痴ってたみたいです。
ある時、嫁が「わたしが手伝おうか?」と言ったんです。
(この嫁の言葉を巡ってず~っとあとで大喧嘩をすることになってしまいます)
僕は断ったはずなんですが、嫁が店舗に入ることになっていました。
それは僕には断る理由があったからなんですが・・・まぁ、いいっか。

でも、嫁が受付に入ってくれて劇的に変わっていくんです。

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