流れを作る(その1)
物の流れ、作業の流れ、情報の流れを
作りなさいと教わりました。

でも、この流れを作るには
お客さんに引取り日を聞いて
毎日の仕事量が平均に近づき
点数が分かる状態、
要するに平準化し計画生産ができる
現場になっていないと
なかなか出来ないと思います。

これが出来る様になると
コスト・生産性・品質に大きな成果を
得ることが出来ます。

平準化で計画生産出来ていない所が
よく品質をうたっている所が有りますが
それは悪いけど、
品質と言うものを理解していないか
自己満足の品質
(それはそれで良いと思いますが)
になっていると僕が勝手に思っています。

平準化は作業の土台である
と言うことが、世間では
常識になりつつある中で
そこに気づいていないのはクリーニング屋さん
ぐらいでは無いでしょうか?

クリーニング屋さんは、
クリーニングの仕事は
作業では無いと思っているんじゃ無いかと、
思ってしまいます。

今のクリーニング店さんは、
「流れ」生産では無く
無理やり流す「流し込む」生産になってるんです。

期限を基準も無く決め、仕事量が分からない。
工場のあちこちに滞留品が有り、
それが流れを乱し、せき止め、乱流になっています。
間に合わす為に
無理やり流し混み、後で帳尻を合わすために、
そこに人と時間をかけ
コストを上げていることに気づいていないと思います。
管理者と店舗にその付けを押しつけています。
生産性、品質以前の問題だと思います。

それでは、お客さんの信用を得ることは出来ないと思います。

個人店さんは取扱量が少ないので
実感は湧かないかも知れませんが
取扱量の多い所と同じ事してるんです。

取扱量が増えれば同じ事になります。

個人店の方が安心と言うお客さんの声は
たぶん、たんに取扱量が少ないからだけです。
(ゴメンナサイ)
だって、同じような機械で同じような事をしていたら
結果は同じだと思います。

プロセスが同じなら、結果は同じです。

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工場の作業においての目標は
一個(一点)流しです。

まぁ、信じられない、考えられない、
「そんな事あるわけないやん」と、
言う意見が200%やと思います。
別に、信じてもらわんでも良いんですけど
一回やってもらって、体験してから、
「やっぱりあかんやん」て
言ってもらいたいです。

そう言いながら一点流しをしたことが無かったんです。

今、有る機械で一点流しするには
一定の条件が揃わないと出来ません。

その条件を揃えるために
意図して売上を下げて
(もちろんお金があればできますが)
出来る環境にしました。

一点流しをして、
今のクリーニングの作業の仕方が
どれほど無駄なことをしているかが
体験を通して分かりました。

だから、色んな工場を見るたび
「たいへんやな~」
「みんな働きもんやなぁ~」
「もっと、楽できるのに・・・」
と、思ってしまいます。

やったから、分かるんです。
美味しいもん食べたら
「あれは美味しくなかったんや」て
分かるんです。

大手のチェーン店さんは、一生、理解出来ないでしょうね。
でも、「トヨタ自動車」の方が大手のクリーニング屋さんより
生産量も種類も多く工程も多いです。
要するに規模がバカでっかいです。

こういう事を言うと又、勘違いされるので言っときます。
会社の規模は関係ないですから(個人店から大手さんまで)・・・

作業の仕方なんです!

今日は、こういう話でした。

終わり。

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