廃業した2代目クリーニング屋の奮闘記 (30)

研修に行くためにクリアーしなければならない事があります。

毎日、いろいろな問題点が出てきますが、工場の作業においては、僕がいなくても取り敢えず回ります。ただ、作業者はパートさんアルバイトさんだけなので、作業が終わる5時を過ぎるともう工場には誰もいなくなります。
店舗は7時まで営業していますので、この間に店舗からの問い合わせがあれば、僕が対応しますが、僕が対応できない場合どうするかという問題があります。まぁ、急な対応など殆ど無いのですが、誰もいないと不安だと嫁が言います。
それと、機械の不具合が発生した場合、直に対応出来ません。
特に、ボイラーとコンプレッサーが止まれば、すべての作業がストップしてしまいます。

この2つの問題を解決しないと研修に参加できません。

この問題も僕がいない時に起こる可能性はかなり低いと思うのですが、ゼロでは無いので起こればみんなに迷惑をかけてしまいます。みんなに迷惑をかけてまで行きたくなかっので、どうしょうか考えていました。

そんな時、資材屋さんから一人の男の子を預かってくれないかと言う話がありました。男の子と言っても30代の男性です。
大手のクリーニング屋さんの工場長をしていたんですが、廃業するクリーニング店さんからお店を譲り受けて独立するために、その大手のクリーニング屋さんを辞めたんですが、色んな事情があって延びることになったみたいです。
その期間ウチで面倒見て欲しいという話です。
僕にとっても都合のいい話だったので、さっそくあって話をしました。男の子の求めていることを聞き、こちらの事情と求めていることを確認し合いました。
大手さんだったのでトヨタ式の考えを説明し、それに沿って作業をしてくれるよう入念に時間を掛けて説明し、作業も見てもらいました。
最初、納得いかないような感じでしたが、作業するようになれば良さが理解出来るようになり、ウチを辞めて独立後もトヨタ式を取り入れて、夫婦二人でクリーニングして家まで買ってました。

こんな偶然てあるんでしょうか?

なんかトヨタ式をするように導かれてるみたいです。
最初、資材屋さんの紹介で研修を受け、自分のいたらさに気づかされ、トヨタ式の考えに出会い、伊藤先生に出会わせてくれた友人、その友人とトヨタ式を始め、親に反対されても続ける事が出来たのもこの友人がいたからで、その後嫁が手伝ってくれるようになりドライ機も買ってくれ、職人さんが辞めたときも片腕になってくれるパートさんが現れ、今回も困っているときに男の子が現れました。

色んな方の援助があってここまで来ることが出来ました。

今も、色んな方の援助があってこの活動が出来ています。

これで、研修に参加する事になります。
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